2010.06.14 Monday

お茶にまつわる旅 in 台湾(水井茶堂)

歴史ある街並、その細く伸びた路地にたたずむ筑80年ほどの住居を改装した茶堂、「水井茶堂」。先代住人への感謝と敬意が随所に感じられる設えは、今では多くの人を受け入れ、のどの渇きと心を潤すかけがえのないものになっているのだと思う。いや、亭主とお会いし、そう確信できた。

物静かな口調で声をかけてきてくれた。時折見せる奥深い笑顔もたまらなくいい。
そのまま、茶道具に手を伸ばし、茶杯を選び、お茶をもてなしてくれた。なんともその様はとても美しく丁寧で、まるで舞を観ているようだった。

ここの亭主である古武南さんは、いくつかの茶会を主宰し、広くお茶の文化や伝統を伝え、そればかりか現代の切り口において多くの新しいおこないを実行されている。それは、お茶を通じた文化創造と言えよう。それは、併設している「街角生活茶博館」からも感じ取ることができる。

最後に、嬉しかったエピソードをひとつ。
N.Yに住んでいるYちゃんが、今年の1月に旅行で訪れた台湾から送ってくれたポストカード。かわいい子供達がお茶を入れている写真が気に入り、今も台所に貼ってある。中心にいる子供が、古武南さんのお子さんだったことに現地で気づいた。半年後に結びついた出来事が幸福感を与えてくれた。今度は、Yちゃんも、ぜひ水井茶堂へ。

  

2010.06.09 Wednesday

お茶にまつわる旅 in 台湾(茶農家さんへ)

台北からバスに揺られること2時間。途中、乗換えが1回。「今回の台湾での大きなチャレンジ」と妻は言う。それもそのはず、はじめての土地へ行き、直接連絡をして現地の茶農家さんに会おうと言うのだ。手がかりは、一冊の本の1ページ。
バス停を降り、ぶらぶらと街の様子を見てから、頃合いを見て2回目の電話をする(1回目の電話は、2日前に宿泊先のホテルからしている なので予め約束はできている、はず)。僕にはさっぱりわからないやり取りが数分間続いたあと、複雑な表情で電話を切っていた。「来ていいよ」とは言ってくれているようだ。ただ、土地勘もなく、タクシーもない場所では身動きが取れない。しばらく考え、今回はあきらめよう、と。もし会えた時にと日本から持ってきた手みやげがさみしく映る。強くなる雨脚が残念な気持ちを盛上げる。よし次の目的へ、と心の奥底でほんの少し希望の火を灯したまま、無理から荷物を持ち替え歩き出す。

その「火」は雨でも消えることはなかった。20分後、その人と会うことができた。本では、写真が小さくて白黒だったのであまりよくわからなかったが、とてもシャンとされた70歳ぐらいの方だった。どうやら車で街中をぐるぐると探してくれていたようだ。少々興奮気味の初対面となった。

天候により、茶園までは見学できなかったが、何杯もお茶を飲み、作業を目の当たりにし、作っている人たちのと直に触れ合うことができたこの時間は、茶の旅をより濃く、深見のあるものにしてくれた。

  
2010.06.08 Tuesday

関空発台北行き、お茶にまつわる5日間

♪)〜 たいわん、たいわん、行きたいワン 〜 、ということで妻の仕事に同行した5日間の旅。
はじめて観たもの、食べたもの、出会った人や知ったこと。

これまでのわずかばかりの知識や情報、日頃考えていることまでもがどこかで、ごく自然にこの旅とも結びつき、
あたまの中にある〈それら〉をぺちゃぺちゃと練り上げているような気がしてた。

国籍が違っても通じ合う人たち、食べたことのありそうでないおいしい食べ物。こだわりぬいて創られた空間や
もの、そしてその共通すべきこと。身近にあったものへの再認識とあたたかな気持ち。

いつもと同じテンションで、それくらいに馴染める街だった、とは思ってたけど、そんな刺激をチクリとされて
いたことに今気づく。

  

写真左:台北からバスを乗り継いで2時間ほどに位置する新竹縣/北埔。客家人の方々が今も多く住む、昔の伝統が色濃く残る街。
ここは東方美人茶の産地としても有名らしい。その中にある「北埔食堂」の客家料理。とてもヘルシーでおいしかったな。
写真中:鄭 惠中(ヂェン・ホェヂョン)さんの作る天然素材の服。ゆったりと気持ちのよい着心地は、着た人にしかわかり
ません。当たり前。詳しく知りたい方は、ぜひ「暮しの手帖/40」2009年6-7月号をご覧ください。
写真右:生地を削って直接鍋に入れ茹でていく、見るのも楽しい「刀削麺」。もちもちと歯ごたえもあっておいしかったな。

2010.05.28 Friday

二時間西の温かな人たち

自宅のある大阪市内から岡山市内まで、車で一時間半程度。少々渋滞したけど二時間程度。
日帰りしたけどドライブ気分のちょうどいい距離。晴天快晴、岡山日和。

この日、10ヶ所以上のショップやらギャラリー、カフェ、アトリエに訪れ、12名の方々とお会いし、お話を
させていただくことができた。
なんか以前から知っている身近な場所に思えてしまった。この温暖な気候が、ここに住む人たちに働きかけ、
この僕にもそんな気分を味わわせてくれているのか。
ん〜、たしかにそれもある、と思う。でも、ちゃんと答えはわかっている。それは、このすべての出会いを
繋げてくれた人の日頃からの皆さまとの関わりから与えてもらっていたということを。それにしても皆さん、
魅力的で素敵な方たちばかりだったな。

  

そして、この出会いをくれた人、細見博子さんは、7/18からはじまる、美術を通した地方都市からの提案「犬島時間」にアーティストのひとりとして参加されます。詳しくはオフィシャルサイトを。また同時期に「瀬戸内国際芸術祭 2010」も開催。穏やかな瀬戸内が賑やかになる夏の日。



2010.05.06 Thursday

出会いから別れまでの30分

GW中に出かけた日帰りのドライブ。ちょうど世の中の大きな流れに飛び込んでしまったのか、見事に
行きも帰りも大渋滞。でも、まぁこんなこともたまにはいい。
これといって急ぐ用事もなければぜったいに行かなければならない場所なんてものもない。
そんな晴天気まぐれドライブ日和に相応しい出会いだった。

手には目的地が記された白い画用紙。ラフな格好の青い目、金色の髪の青年を車に乗せる。
驚いたことにとても丁寧な心のこもった日本語を話す。言葉と声に表情もともなっている。
日本について話しをした。彼の名前や年齢、出身地、彼女のことまでも。

30分程度の短い時間、車の中の狭い空間。日本の片田舎の道を走りながら、行ったことのない異国の街
を想像し、彼が窓から振りまく夢と希望を微笑ましく横目で眺めていた。

  
2010.05.02 Sunday

Springfields'10

4月29日、昨晩の大雨からは想像もつかないくらいの気持ちのいい青空。公園の緑は陽の光に照らされ
風に躍らされ、とても愉しそう。噴水の水も池の水もきらきらと輝きを放っている。
犬の散歩やらジョギングやらバーベキューやら。みんなそれぞれの時間を過ごしている。

“Springfields'10”、そしてこれが僕らの過ごし方。楽しみにしていた久し振りの野外音楽ライヴ。
昼間っからビール片手におつまみを頬張り、顔は真っ赤で、目の前にはあのひとのステージ。
音と詩が次から次へと大空にとけて消えていく。その瞬間に立ち会えた。
音楽とお酒に酔っぱらったせいなのか、いつもよりすこし大きめの勇気と情熱を手に入れた気がした。

  
2010.04.10 Saturday

武相荘に行って

ちょっと前、かねてから訪れてみたかった旧白州邸「武相荘」に行くことができました。
白州次郎さん、正子さんの創りあげた空気に触れ、愛用されていた道具や調度品の数々を
観ることができました。何から何までも魅力的で美しく、憧れるものばかり。
このお二人はどうやって「美」を感じ、「物」「事」を見抜いてきたのか。

人の持つ美意識とは、ものを見抜く力とは。

この場所で、ひとりということと夕刻の雨降りということが影響したのか、なんだかそんな
とりとめのないことをつい考えさせられました。
自分に言い聞かせます。そんなことよりこころの眼を養いなさい、と。

ふっと気づくと他の来館者の姿はどこにもなく、とっくに閉館の時間をむかえていました。

  
2010.04.02 Friday

ある夜の食事会

ほぼ毎日をともに過ごしている顔ぶれでの食事会。
あんな表情を見せたり、こんなことを言ったり、はたまたそんなことまでもしてしまったり、と。
日々の関わりの中からははかる事のできない有意義な時間がそこにはありました。

あたまの中に浮かんだひとつの言葉「団欒」。気になって調べてみると〔まるいこと〕の意、
とありました。
まさにそんな時間だったと納得して辞書を閉じることができました。その「まるさ」を持っ
てひとつの力をより高めたいと思わせてくれた夜でした。

  


2010.03.27 Saturday

Mixed media on Ironplate

ずっと大切にしたいものに出会ったとき、僕の場合「ビビビッ」っというわかりやすい信号
はまったく発せられません。
ただ地味に心地よい残像と余韻だけが印象として残り、次に訪れるタイミングでその感覚を
再確認します。
そんなことを気づかせてくれた絵画と出会いました。

作家が悩んで考えて時間をかけてようやくでき上がった作品が、こんどはそのもとを離れ、
何とも贅沢で豊かな時間と空間を創り上げてくれます。

この先、この作品とは永い付き合いになりそうです。

  

2010.03.24 Wednesday

「八八便り」はじめます

それはそれは、個人的で気ままなメモのような「便り」です。
みなさまにお伝えすべきことなのか、どのようなものになるのか、
まったく自分でもわかりません。
ただ、ポコポコ楽しい気分が沸いています。

思ったこと、感じたこと、考えたことをその「きっかけ」とともに
自分の言葉で綴っていきたいと思います。

お暇があれば覗いてください。ゆるやかに更新されているはずです。

「八八便り」はじめます。


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奥山 天堂 okuyama tendo
「八」が市章の名古屋出身。8・8生まれ。出席番号も背番号も、眉毛のカタチもすべてハチ。
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