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2010.08.12 Thursday

顔の見える家具や道具や飾り物

ただ古い家具や道具、置物には特別な興味はない。正確に言えば“収集”という意味において。
でも自分の身近で関わりがある“その人”のものならいつまでも大切に使い続け、眺め続けたい。たとえば祖父のカメラ、祖母の花器、叔母のひな人形、これからお話をするおとうさんの茶箪笥とか。

自宅近くの畳屋さん。外から見える薄暗い作業場と米朝さん似のおとうさん。ほぼ毎日この前を通り過ぎるたびになぜか顔が向いていた。そんなある日のこと、店先には大きな木箱やら茶箪笥やら文机やらで2間ほどの入口がふさがっていた。雨の中、自転車止めて米朝とうさん見つけて話しかけた。
「孫夫婦が住むねん」「わしは八十近いし、仕事もないでここたたんで、すぐそこに引越や」「おお持ってけ、しかしこんなんいるんか?」そう言いつつ嬉しそうな笑みを浮かべてくれていたように思う。「宝の山?これもわし造ったんやで」なんて。職人さんらしく、もの静かに淡々とした口調が続く。あれも、これもと譲り受ける。

おとうさん、ありがとう。大切に使わせてもらうよ。もう二度ほどは使用状況は見てもらったとは思うけど、こっちはこれからも状況報告を口実に茶飲み友達になろうと目論んでいるよ。

  

おとうさんはこれからも仲間のところで畳職人を続けられるそうです。なのでもし畳に関するご用命があればご紹介致します。とてもお元気で若々しく、木工造作でもかなりの器用ぶりに驚かされます。いつでもどこでもタバコに火をつけます。先日、お礼にとお酒を呑まないおとうさんへ僕らも大好きな「針江のんきぃふぁーむ」のお米をお渡ししました。「こんなんがいちばん嬉しいわ」ってすごく喜んでくれました。
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奥山 天堂 okuyama tendo
「八」が市章の名古屋出身。8・8生まれ。出席番号も背番号も、眉毛のカタチもすべてハチ。
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